たかきちが杉の木に打ち込んだOneShot70の修復過程をまとめてみました。
「あの壊れかたを、どう直したの?」と聞かれましたので、皆さんの参考になればと思います。
T おもな被害状況
1:右主翼端
2:拡大 3:左主翼前縁
4:機首下部 5:主翼取り付け部 6:中央胴体
7:中央胴体内部 8:右主翼端さらに拡大
U 修理前の計量
1:主翼部 2:胴体部
 690グラム(全備重量)  1,950グラム(全備重量)
V 主翼の修理
1:まずはフィルムの剥ぎ取りから 2:剥ぎ取り後 3:隠れた部分に破損発見
今の状態を最大限に生かすのが 1をこんな感じに大胆に剥ぎ取ります。 やはり、こういうクラックが隠れて
たかきち流です。後でアイロンを 大きく剥ぐ理由は隠れたクラックの発 います。
当てることを考えて、慎重に剥ぎ 見と修理の作業性の確保です。
とります。 最後にはほぼ元に戻りますので心配
せずに大胆(かつ繊細に)やりましょう。
4:強度に影響しないプランク部 5:瞬間による補修 6:フィルムに張り付いた破片
ここはL型レンチなどで裏面から 面を合わせた後に瞬間を流せば こんなものも、捨ててはいけません。
陥没部分を押し上げてやります。 ほら、このとおり。 たとえ再利用できなくても、現状修復
の参考になります。慎重に回収を。
7:裏から見るとこんな感じ 8:まずはリブの修復 9:欠損部品の切り出し
中央が欠損しています。 在庫のスクラップバルサから補修
部品を切り出します。
10:リブ補修完了 11:翼端の外観確認 12:プランク部の下準備
隙間なくはめ込めるように、リブ 現場で回収した部品、6で回収した 翼端部まで一緒にプランク出来る
側も直線的に整形し、ピタッとは 部品をとりあえず仮接着して外観 ように、裂け目の寸法を取りバッサ
め込んで、多めに瞬間を流して を確認します。確認後にまた外しま リ切り取ります。
おきましょう。 す。
13:翼端前縁の欠損部補修 14:プランク 15:翼端生地完成 その@
適当な大きさのバルサ棒を現物 バルサ板これまた現物合わせで サンドペーパーでサンディングする
合わせで、取り付けます。前縁、 ピタッと接着します。部材の切り と、ほらこんなに綺麗に。
スパー共に直線が歪まないように 出しはあくまでも直線的に。ピタッ
慎重に合わせましょう。(歪むと当 とはまります。
然性能が悪化します。)
16:翼端生地完成 そのA 17:最後に仕上がりの確認を 18:フィルム被覆後 その@
裏面も、このとおり。 ここで、納得できなければ13から はぎとったフィルムをそのままもう
やり直しをしましょう。 一度アイロンを当てて張り直します。
裂け目はセロテープを貼ります。
裂け目があっても現物利用するの
が、たかきち流です。理由は後で。
19:フィルム被覆後 そのA 20:フィルム被覆後 そのB 21:左主翼被覆後
こちらも同様の方法で修復しました。
22:主翼修復完了 その@ 23:主翼修復完了 そのA 24:最後に計量
裂け目の出来たフィルムをそのま 同色のフィルムが在ればまだしも 全備重量700グラム(10グラム増)
ま利用する理由は、これです。 色が違うとつぎはぎになって、いか で仕上がりました。
近くで見ると目立つ裂け目も少し にも「修理しました」って感じて頂け
離れて見ると全くと言っていいほど ませんよね。時間も手間も金も掛か
目立ちません。 らず一石三鳥です。
W 胴体の修理
1:まずは中央胴体部から 左 2:中央胴体部 右その@ 3:中央胴体部 右そのA
この部分は裂けただけだったので 欠損部分は例により直線的に こんな感じです。
左右ともに面を合わせた後、瞬間を 切り取って、現物合わせでバル
流してフィルムのアイロンをあてて サをはめ込みます。
完了。らくちん、らくちん。
4:ウイングボルト取り付け部 5:中央胴体胴枠 6:主翼取り付け部 その@
写真では裏面になって解りません 欠損部分は適当な幅のバルサで ここも欠損部を直線整形。
が、胴枠が左右とも折れていまし つっかえ棒をする様に。狭くて遠く
ので、ベニアで当て木をして、エポ て、手が入らない場合が多いと思
キシで接着します。 いますが、そんな時はバルサの丸
棒の先に補修部材をマスキングテ
ープでゆるくとめて中に押し込み、
ピタッとはまったところで、該当胴
体部分を両側から指で少し圧迫し
て棒を引き抜くと、テープが外れて
補修部材のみが残ります。
そこに重力を利用して瞬間を垂らし
てゆきます。最初はうまく瞬間が命
中しませんが、必ず慣れてきます。
7:主翼取り付け部 そのA 8:主翼取り付け部 そのB 9:機首部 その@
例によって、こんな感じ。 写真では解りにくいですが、ここは ここは欠損がありませんので、瞬間
2枚のバルサが張合わせてあり、 とエポキシで下部とあわせやすい様
外側のみが欠損していました。 に形を整えます。ベニアが引き裂か
例によって、欠損部をはめ込み後 れている場合、そのまま合わせずに
内側からキリでまんべん無く浅い 必ず歪が出ないようにカッターで削り
穴をあけて瞬間を流し、2枚を密着 ましょう。その後、当て木をしてエポキ
させます。 シをドライヤーで暖めながら十分に
しみこませます。
10:機首部 そのA 11:ダウエル受け部 12:機首下部骨格材
形を見るために、破片を仮接着 とにかく歪まない様に慎重に位置 11と同様に新たに切り出したひの木
して9の部分と合わせてみます。 合わせをして折れた部分にベニア をエポキシでドライヤーと目玉クリッ
歪は問題なさそうです。ただしこ の当て木をエポキシを十分にしみ プを使って接着。
こはメインギアマウントと主翼ダ 込ませて、目玉クリップ等で密着さ
ウエル受け部分(写真左側)で せて接着します。こうすると接着強
かなりの強度を必要としますので 度、仕上がりの精度共に確実に向
骨格となる部分はひの木材から 上します。
新たに切り出すこととします。
13:機首下部の完成間近 14:機首部接着後 左 15:機首部接着後 右
とにかく部材を新たに切り出し接着 細長い穴は欠損ではありません。 こちら側は欠損無しでした。
するときは、直線・平面が出るよう ここにメインギアが入ります。
に気を配りましょう。この後に10の やはり、側面の欠損部は直線整
機首底面をエポキシで接着します。 形はめ込みです。
ここも、しみ込ませ・密着がポイント
です。
16:機首部生地完成 左 17:機首部生地完成 右 18:機首部底面接着状態
サンディングするとほとんど段差 いい感じです。 ずれも無くピタッとはまり込むのは
が無くなります。 とても気持ち良いものです。
19:フィルムの準備 20:必要サイズにカット 21:機首部仕上がり その@
胴体は同色系統(橙と青は手持ち ここでも適当に切るのではなく、 微妙に色合いは違いますが、あ
がなかったので、似通った色)の ちゃんと必要サイズを測ってカット まり違和感は無いようです。
フィルムを新たに張りました。 しましょう。小さな積み重ねが重量
軽減に役立ちます。
22:機首部仕上がり そのA 23:機首部仕上がり そのB 24:胴体修復完了